2007年 08月 25日
牧場へ行きました。 |
子供たちに、車でお出かけしませんか?と
場所をいくつか提示して尋ねてみたところ
「牧場がいい」
ということになり、行ってきました。
家から車で30分ぐらいのところにある牧場。
市が運営に関わっているので
療育手帳を持っているkouと付き添い1名までは
入場料金が免除となるのもありがたいです。
しかし、牧場といってもkouの場合、
のんびり過ごそうとか、動物と触れ合いに・・・などといった
目的を持っていくわけではないので
牧場での活動をはっきりさせておかなくてはいけません。
牧場でのアクティビティは
アイスを食べる、動物にエサをあげる、
遊具であそぶ、川で遊ぶ、など。
kouに「どれがやりたいか?」をたずねてみたところ
アイス→川遊び→動物にエサをあげる→帰る
という順番になりました
早速、携帯ホルダーを下げて出発です。
実は、牧場までの道のり・・あまりにものどかで
着いたときには、私に睡魔が襲ってきました。zzZ
駐車場でぼんやりしてなかなか外に出なかったら
後部座席から私の肩の上に
「アイス」のカードを出してきたkou。
自分から意思表示してきたなんて、ちょっとオドロキでした。
まるで、「早くして!」と注意を受けたみたいで
「おおっ!」と、眠い目もシャキ~ンとなりましたよ。
牧場では、予定通りアイスを食べ
川遊びをし、動物にエサをあげて過ごしました。
ただ、見ていて思ったのは
やはり、動物は苦手ということ。
川遊びや、アイスを食べるなどの活動は
自分でも予想がつくので安心して取り組める。
でも、動物や人といったものは
いつもと同じ状態とは限らないので、
関わりに見通しや予想がつきづらい。
しかも、相手からアクションを
起こしてくる場合もあるので、
どう対応していいのか分からず
とても不安になるようです。
ちょっと興味はあるので
近づきたいという気持ちもあるらしく
けん制しては、離れたり・・を繰り返していましたよ。
ここの牧場の場合、
エサをあげる場所が指定してあったので
そんな本人の苦手な気持ちを
カバーしてもらえて助かりましたが。
広場の隅にある遊具を見つけたときには
自分から靴を脱ぎ、荷物を置き、ダッシュ!
一番生き生きしてたような様子でした。
自閉症の人たちは、広い場所に連れて行くと
かえって混乱してしまうと
講演会で聞いたことがありますが
こうして、はっきりとやり方がわかるものに飛びついていく
kouを見ると、本当にその通りだと思います。
外は、境界線があるわけでもないですし
音や光といった様々な刺激にあふれていて
その漠然とした中で、活動をつなぎ合わせていくことは
本人にとって大変なことなのかもしれないですね。
家族連れが、のんびりとレジャーシートを広げている横を
急ぎ足で通り過ぎながら
悲しい気持ちになった時期もありましたが、
今は、これが我が家のペースと気にせず
kouの背中を見守れるようになった気がします。
やっぱり、やりたいこと・分かる・できる活動が
自信につながっている・・・
トンボ舞う中、ぼんやりとそんなことを考えながら
またひとつ思い出が増えた一日でした。
by komo68
| 2007-08-25 21:29
| 日常の風景