2007年 12月 30日
自立支援法とビジョン |
昨日、kouの担当ヘルパーさんから
1月いっぱいで今の職場を退職するというお話しがありました。
事業所は違いますが、今年に入ってから二人目です。
先々のことを視野に入れた、ステップアップのための退職なら
喜んで送り出してあげたいのですが、
建て前の後ろに見える、本当の動機に対して
仕方のないこととは分かっていても、複雑な気持ちになります
kouは、普段お出掛けする時に、
障害者自立支援法に基づく福祉サービスを利用しており、
今は、その中の一環である「行動援護」という区分でサービスを受けています。
この障害者自立支援法は、
昨年(2006年)10月から本格的にスタートしました。
それまでの行政側主体だった「措置制度」から
利用者主体の「支援費制度」へ移行し、
更なる改善により、障害種別の格差を解決し、
本人の社会参加を推進・実現できるようにとの願いから
障害者自立支援法が立案・施行された訳ですが
その法律の掲げる理念とは裏腹に、
施行当初から様々な問題点も指摘されています。
中でも、一番大きいのはやはり、「財源」
お金の問題です。
自立支援法では、支援費制度で利用者が急増したことによる
財源不足を補うため、利用者、事業所、地方自治体それぞれの
負担の仕組みが大きく変わってしまいました。
利用者は大幅に自己負担額が増え、
自治体は、予想をはるかに超えた歳出でニーズに応えきれず、
事業所は、補助金カットやサービス単価の引き下げにより
事業所全体の収入減↓
現場で働く職員さん、ヘルパーさん達の収入も減り、
職場を離れる人が増える
という悪循環が生まれてしまったのです。
特に、この仕組みを現場で支える
ヘルパーさんや職員さん達の負担は大きく
辞める人が増えたことにより、残った人たちの仕事が激増し
サービスの拡大や質の向上とは程遠い状況が広がりつつあります。
現にこうして職場を離れる人たちを目の前で見ると、
制度の問題点が身近なところまで
波及していることを実感せざるを得ません。
いくら志が高くても、生活基盤の保障が不安定なら
別の道に活路を見出す人が出てきても当然でしょう。
良い方向へ転換するためにはどうしたらいいものか・・・。
公的な制度だけに、その展望が明るいものとなるよう、
行政側には、是非模索していただきたいと願います。
何より、そのしわ寄せを受け止めなくてはならない、
利用者本人さん達の為にも。
1月いっぱいで今の職場を退職するというお話しがありました。
事業所は違いますが、今年に入ってから二人目です。
先々のことを視野に入れた、ステップアップのための退職なら
喜んで送り出してあげたいのですが、
建て前の後ろに見える、本当の動機に対して
仕方のないこととは分かっていても、複雑な気持ちになります
kouは、普段お出掛けする時に、
障害者自立支援法に基づく福祉サービスを利用しており、
今は、その中の一環である「行動援護」という区分でサービスを受けています。
この障害者自立支援法は、
昨年(2006年)10月から本格的にスタートしました。
それまでの行政側主体だった「措置制度」から
利用者主体の「支援費制度」へ移行し、
更なる改善により、障害種別の格差を解決し、
本人の社会参加を推進・実現できるようにとの願いから
障害者自立支援法が立案・施行された訳ですが
その法律の掲げる理念とは裏腹に、
施行当初から様々な問題点も指摘されています。
中でも、一番大きいのはやはり、「財源」
お金の問題です。
自立支援法では、支援費制度で利用者が急増したことによる
財源不足を補うため、利用者、事業所、地方自治体それぞれの
負担の仕組みが大きく変わってしまいました。
利用者は大幅に自己負担額が増え、
自治体は、予想をはるかに超えた歳出でニーズに応えきれず、
事業所は、補助金カットやサービス単価の引き下げにより
事業所全体の収入減↓
現場で働く職員さん、ヘルパーさん達の収入も減り、
職場を離れる人が増える
という悪循環が生まれてしまったのです。
特に、この仕組みを現場で支える
ヘルパーさんや職員さん達の負担は大きく
辞める人が増えたことにより、残った人たちの仕事が激増し
サービスの拡大や質の向上とは程遠い状況が広がりつつあります。
現にこうして職場を離れる人たちを目の前で見ると、
制度の問題点が身近なところまで
波及していることを実感せざるを得ません。
いくら志が高くても、生活基盤の保障が不安定なら
別の道に活路を見出す人が出てきても当然でしょう。
良い方向へ転換するためにはどうしたらいいものか・・・。
公的な制度だけに、その展望が明るいものとなるよう、
行政側には、是非模索していただきたいと願います。
何より、そのしわ寄せを受け止めなくてはならない、
利用者本人さん達の為にも。
by komo68
| 2007-12-30 21:30
| 親の想い